工務店のホームページは、注文住宅の情報を入手する手段として多くのお客様が利用しています。「どうやって自社の実績やコンセプトを伝えればよいのか」と悩む住宅会社の経営者の方は少なくないはず。今回は、工務店に適したサイトデザインのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
工務店に適したホームページとは

工務店のホームページにアクセスするお客様は、どのようなことを求めるのでしょう。住宅は大きな買い物です。理想の家づくりができるかというのは、日々の暮らしにかかわる大切なこと。まずは、「信頼できる会社かどうか」ということにお客様は重きを置くはずです。ここからは、お客様に信頼してもらえる工務店に適したホームページについて解説していきます。
安心感を与える
工務店のホームページでまず大切なことは、お客様に安心感を与えることです。ユーザーは、インターネット検索で、「実績があるのか」「どんな強みのある企業なのか」「どのような特色があるのか」という点について知りたいと考えます。
工務店のホームページの重要な役割は、お客様の知りたい情報を、確実に掲載し信頼してもらうことにあります。せっかくホームページを訪問してくれたユーザーに不信感を与えないように取り組みをしましょう。
また、基本的な企業情報や問合せ先、アクセス方法などもお客様に向けての大切な情報です。漏れの無いようにコンテンツをつくります。お客様に親近感や安心感を与えるホームページがおすすめです。
施工事例がわかりやすい
ホームページを訪れるお客様は、自分の理想に合った施工をする会社かどうかということに重きを置いている方が多いです。実際に建てられた事例を参考にすることで、完成した注文住宅のイメージがしやすくなるからです。
ホームページでは、わかりやすい場所に施工事例を掲載することが大切。いくつかの写真や説明文、オーナー様、施工会社の思いが伝わる施工事例をデザインしましょう。データや記録など差し支えない範囲で掲載するのもおすすめです。
実績があることが伝わる
工務店に実績があることが伝わることもポイントです。とくに、施工事例はお客様にわかりやすい実績といえます。実績がある工務店は、多くのお客様のニーズに合った施工をしてきた証拠です。経験豊富な企業は、さまざまな悩みに答えてくれるという安心感にもつながり、競合他社との差別化にもつながるはずです。
工務店ホームページのデザインの作り方【ポイント】

集客につながる工務店のホームページをつくるには、どのようなデザインやコンテンツが必要なのでしょうか。ここからは、具体的にデザインする上で抑えておきたいポイントをご紹介します。
ユーザーが見たい情報がすぐわかる
おしゃれでかっこいいデザインのホームページだとしても、情報が散乱しているとユーザーは見たい情報がわかりにくくなります。「会社情報」「施工事例」「問合せ方法」などを、すぐに知りたいと思っても見つけられないサイトは、ユーザーの離脱を促します。メニュー画面やバナーを利用して、どのページからも情報に行きつくことができるようなデザインを考えましょう。
工務店らしさがわかるブランディング
ホームページをつくる上で重要なのが、工務店らしさが伝わるブランディングをすることです。「自然素材を使っている」「省エネ性能に強い」「ローコスト」など、どの企業にも、唯一無二の特徴があるはずです。
ホームページでは、工務店の世界観やコンセプトを伝えやすくなり、お客様の印象にも残ります。工務店らしさがわかるブランディングをした上で、ホームページデザインで魅力をアピールしましょう。
ホームページ作成を制作会社に依頼する際は、必ずコンセプトを伝え、ブランディングを一致させた考えで、コンテンツや写真選びをするようにしてください。
写真のクオリティを高く
工務店のホームページにおいて写真は、ファーストビューであり、顔ともいえる重要な役割があります。そのため、写真のクオリティを高くすることが大切。お客様は、実際に建築した家の写真を見ることで、理想の家のイメージをつくりやすくなるメリットがあります。
近年では、若い世代がSNSを活用して情報を得る人が増えています。住宅会社は、写真や動画でアピールをしやすいため、Instagramなどでビジュアルを訴求するのもおすすめ。
スマートフォンで工務店のホームページを検索する人も多いので、画像が小さく表示されてしまうとストレスになり、離脱されやすくなります。ホームページは、スマートフォン対応をさせましょう。写真のクオリティを上げるため、プロに依頼するのもおすすめです。
工務店ホームページをつくる上で気をつけたいこと

工務店のホームページを作成するには、気をつけたいことがあります。注意点を抑えることで、お客様の企業への印象が良くなり、離脱されにくくなります。
デザインにこだわりすぎて見にくい
工務店のホームページをデザイン性のあるものにしたいと考える企業は多いのではないでしょうか。企業の世界観を伝えるため、スタイリッシュや未来的なデザインに反映することは大切ですが、あまりにもそれに固執してしまうと、ユーザーにとって知りたい情報がわかりづらくなります。
工務店のホームページの目的は集客です。そのためには、お客様がスムーズに問合せできる動線が必要。コンテンツを充実させ、年齢問わず内容を理解できるサイトづくりを心掛けましょう。
また、スマートフォンからでも、文字が見えやすく、スクロールしやすいのも大切。お客様の立場に立って、シンプルで利用しやすいホームページに仕上げるようにしてください。
メニュー画面が探しにくい
メニュー画面とは、ホームページにある他のページへと移動するリンクが並んでいる部分のこと。トップページはもちろん、どのページにいても他のページへ移動できる一覧です。
メニューは、ホームページにあるのが一般的です。メニュー画面が探しにくいと、お客様は見たい情報を得ることができずストレスになります。また、メニューの数は多すぎるとわかりにくいので、メインは5~6個にするのがおすすめ。
多くのメニューを作成したい場合は、アコーディオンメニューを採用するのが良いでしょう。メニューの一部だけを表示し、クリックすると隠されているメニューを見ることができます。全てのメニューを見るまでに手間がかかりますが、中心になるメニューをつくることで、直感的操作で探せるのが魅力です。
問合せまでの動線がわかりづらい
工務店のホームページは、お客様に有益な情報を提案し、最終的な目的は問合せをしてもらうことです。問合せまでの動線がわかりづらいと、せっかくアクセスしてもらってもそこで離脱してしまいます。
新規顧客を獲得する上でも、問合せフォームはできるだけわかりやすい場所に設置しましょう。入力項目は、最低限に。企業の受付時間や対応地域を掲載することで、お客様が問合せの際に迷わずに済みます。
運用、改善がしにくい
ホームページは作り終えたらそれがゴールと満足してしまう方もいるのではなにでしょうか。ホームページは、新鮮な情報への更新や運用、改善をしていくことこそ、集客をする上で重要になります。
そのためには、ホームページ自体が扱いやすく、変更しやすい機能にすることが大切。操作性を最適化した上で、自分自身がユーザーの立場に立った時、「使いづらい部分はないか?」「お知らせに最新の情報は記載されているか」などチェックしましょう。
また、アクセス解析で、どのページにお客様が多くアクセスし、滞在しているのかを調べましょう。分析をした上で運用改善をすることが効率的です。
失敗しないために|集客をするために必要なコンテンツ選び

工務店のホームページは、コンテンツ選びも大切です。コンテンツをただつくるだけではなく、運用し更新することで、集客につながるのです。ここからは、サイトづくりを失敗しないために、必要なコンテンツ選びについて解説していきます。
お役立ちコラムを作成
コラムとは、情報に執筆者の考察を加えて書かれるものです。工務店のスタッフによる専門的な解説や最近話題となっている住宅に関するテーマ、豆知識など、ブログよりも専門性が高い記事といえます。
ユーザーが、疑問に感じることや深堀して知りたい知識をお役立ちコラムとして作成するのもよいでしょう。コラムのキーワード検索をするユーザーが、訪問してくれる可能性が高まるため、SEO対策としてもおすすめです。
また、スタッフが著者のコラムであれば、お客様に親近感を持ってもらえます。積極的に導入しましょう。
ユーザー目線に立った施工事例を掲載
「自分の理想の住宅を実現できるか」「どんな施工ができるか」というのは、ユーザーが知りたい情報であり、工務店に求めることです。
実際に建設された住まいの施工の例は、まさにお客様が求める情報。ユーザー目線に立った施工事例を掲載しましょう。写真のクオリティを上げることはもちろん、お客様の要望や設計のコンセプト、建築資材、材質についても丁寧に掲載してください。
また、「こちらのページも参考に」「詳しく知りたい方はこちら」などと、更に情報を詳しく掲載したページに遷移するバナーも設置すると長く滞在してもらえます。初めてホームページに訪れた方でも見やすく、次の行動に移せるコンテンツづくりをしましょう。
スタッフ紹介
工務店のスタッフや施工する職人さんの紹介をすることで、お客様の信頼性を高めます。お客様にとっては、一生で最も大きな買い物である生活の中心となるMy homeです。
実際に、どんな人がどのような姿勢で施工をしてくれるのかは気になるはず。スタッフや職人さんの思いや姿勢、経験、理念を合わせて掲載しましょう。スタッフ紹介は、その工務店やハウスメーカーだけの特徴です。
「ここの工務店なら安心して任せられる」と思ってもらえるように、人間性が伝わるこだわったコンテンツをつくりましょう。写真と名前を掲載する場合は、個人情報保護の観点から必ず本人の了承を得て作成してください。
伝わりやすいホームページデザインを|まとめ

今回は、工務店ホームページのデザインポイントやサイトの作り方、失敗しないコンテンツ選びについてご紹介しました。
お客様にとって、工務店のサイトは注文住宅で知りたい情報がわかる玄関口でもあります。ホームページをどう作って良いのか悩むマーケティング担当者の方も多いはずです。まずは、お客様に伝わりやすいホームページのベースを整えましょう。その後広告や運営方針について改善を重ねながら運営していくことが大切です。
また、自社のホームページの検索順位を上げることも重要。競合他社の分析やSEO対策をすることは、専門性の高い内容であり、自社で取り組むには手数や時間がかかります。ホームページの制作をする専門家のサポートや、建築業界専門のコンサルティングサービスに相談してみるのもおすすめです。まずはお気軽に無料相談をしてみてください。